『 わ す れ な 草 』

いつか  きっと  また


  咲いてくれると  わかっている花を見ても


 さみしいと


   感じるのは  何故だろう。


  

 それは   いつか


 同じ花を見ても

 

「 今 日 」  と   同じようには   感じられない 自分が


 いることを


 知っているから。

 

  

 

忘れたわけではない。

 

  

ちゃんと 覚えている。

 

  

 

生きていく上で

 

 

移ろいは   四季のように  自然なことだと

 

 

   知っていながらも

  

 

それでも

 

 

 変わっていくことは

 

 

ときどき

 

 

ひどく  さみしい。

                                                              
                                                           mikan


 

  

 

photo : 雨 飾

 

 

2008.7.14