鳥海山BC 2010.04.30
悪天の中何を血迷ったか?鳥海山に滑りに行ってきた。(^^;)前日の夜までの4月30日の天気予報が晴れだったので29日の朝3:30に北へ向けて出発。長野県を出て上越付近で再度携帯で鳥海山の天気予報をチェックすると予報が悪い方に転んでしまった。朝6時まで晴れで以降曇り。う〜ん迷うが天気悪かったら山に登らなくても鳥海山は山麓に見てない所が沢山あるのでそのまま行くことにする。







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写真はこちら(スライドショー)

中山堤の桜
山形県に入り、BUNさんと合流。「中山堤の桜」「元滝の伏流水」を案内していただいたm(_ _)m いつもお世話になっておりますm(_ _)m

元滝の伏流水は鉾立方面からの流れの横から鳥海山の伏流水が出ている。雪解けで増水して濁流となっている元滝川と好対照だ。


そうそう忘れてならないのが秋田名物「ババヘラアイス」

元滝の伏流水
秋田に行けば夏(5月〜8月)の休日の秋田県の主要道路には必ずこのアイスが 路上で販売されているのだ。ネーミングの由来はババがヘラでアイスを盛りつけるからだそうだこの日は雨で寒いのでご苦労様である。夏は暑いしお婆さんには大変な仕事だろうなあ。


祓川手前のブナ林


祓川ヒュッテ
BUNさんにはただ山に来るだけでは見られない鳥海山の色々な名所をいつも教えてもらって感謝である。お陰で鳥海山の懐の大きさを実感出来ているのだ。

元滝でBUNさんと別れて祓川へ。 道路の分岐がいくつもあって迷いそうだ。この時期は冬期閉鎖されている道路もあってややこしいなあ・・・  祓川直前は雪の壁が両側5mくらいになっている。
何とか暗くなるまえに祓川の駐車場に到着!翌日来る予定の「かねちんさん」に道路の状況をメールする。ノーマルタイヤでも来れそう。携帯のアンテナ何とか2本立ってるね GW初日なのに車が3台しかいなくて寂しい。  駐車場の端にトイレがあって水も出て明かりが付いているのがありがたい。 但し水は飲用には適さないかな。茶色に濁ってました。 それにしても風が強い。車が地震みたいに揺れている。それに雪も降ってきた。あんまり積もったら帰れなくならないか心配寝るときは車が3台だけだったが吹雪の夜中に続々と日本各地から集まってくるのだった。
 
朝、相変わらず風が強いが日が出ていた。が、鳥海山は雲の中・・・しばらく様子見でノンビリ過ごしていると少し晴れ間が出てきた。 よし、今だ!って事で速攻で行くことに・・・ 天候悪化でホワイトアウトになりそうだったら即引き返すつもりで出発。竹竿が数十m置きに立っているので迷うことはなさそうだ。

auの山と写真ガイドには鳥海山がないので今回は紙の1/25000持参。 何で鳥海山ないのかな?頼みますよ!ビジネスリンクさん!!
http://yamanavi.jp/pc.html 
 
七ツ釜避難小屋
風は強い。気温は−2℃くらいなので寒くはないが飛んでくる雪で顔が痛い。雪はクラストしている上にうっすら新雪で急斜面ではシールの効きが悪い。 七ツ釜避難小屋まで1時間20分ほどで着。まだ何とか見通しがきく状態。 ここから上は真っ白で何も見えないし、気温も下がってきてカリカリ斜面なので登りはここまで。
    
下りは15分くらいだった。まあこの悪天の中あそこまで行ったので満足だ。途中で小鳥が雪にうずくまっているのを発見。メボソムシクイだった残念ながらもう冷たくなっていた。春だと思っていたのにこの荒天で寒さに耐えられなかったのだろうか。自然界の生き物でも遭難するんだな。(合掌)
 
祓川の駐車場
 まだ辛うじて青空が出てたが私が下ってきたらそれに合わせるかの様に暗雲が鳥海山に覆い被さってきて迫ってきた。何というタイミングの良さ(^^;)車に乗って数分で雨模様になってきた。雷鳴も轟いている。 そそくさと下山。祓川下のブナ林にはアオゲラがいた! その下の標高400〜500mの高原には水芭蕉がいっぱい 雨の中「にかほ」に降りて海岸を行く。吹浦の十六羅漢岩見学。 この岩は鳥海山の溶岩流が海岸まで到達して波で洗われている。
 
アオゲラ

にかほ高原の水芭蕉
 
吹浦の十六羅漢岩

荒れる日本海
それにしても山は荒れていたが海も大荒れ日本海の大波は初めて見たかもしれない。真冬にしか見られない波の花なんかも見られた。今回はまさに荒ぶる神の山、鳥海山であった。いつも晴れの鳥海山ばかりではない。今回みたいな貌が普通の姿だろう。おかげで冬の風の洗礼を受ける事が出来た。今年はあと何回来れるかな?