朝日連峰
2004.08.06-08

 2004年の東北の山は朝日連峰と去年の月山の時に決めていた。ここ数年山形の日本海側山に集中しているのは発達したブナの森の麓から稜線のお花畑に劇的に変化する景色が今の私の好みであり、冬の豪雪による地形や植生にも興味を持っているからだ。地元の雨飾山ともどこか似ている気がする(^^)
今回は車利用で周遊できる日暮沢を起点に小朝日岳〜大朝日岳〜西朝日岳〜竜門山〜日暮沢と言うコースにした。要するに朝日連峰の良いところだけを山の上で1泊だけで回ってしまおうと言うのである(^^;)
幻の巨大魚タキタロウが棲む大鳥池や以東岳にも行きたいがそれはまた次の機会に譲ることにした。メンバーは毎年東北の山に同行している埼玉のE氏とネット仲間のマサヒさん(岐阜)、カモリンさん(東京)と賑やか。

8/5の夕方岐阜から来たマサヒさんと安曇野で待ち合わせをして一路長野自動車道を北へ。いつもの一人での東北までの運転は眠気との戦いであるが今回は運転も交代してもらい、かなり楽であった。途中新潟の燕三条駅でカモリンさんを拾う。北上するにつれ雨が降り、不安がよぎるが台風から変わった熱帯低気圧がまだ近くにいるので覚悟は出来ていた。二日目に晴れればいいと初日はもう諦めることにした(T_T)
鶴岡経由で登山口の日暮沢に着いたのは明け方であり、少しばかりの仮眠しか出来なかったので眠い。雨はかなり強く降っていて風も吹いている(T_T) 日暮沢小屋周辺には車は三台ほど置いてある。まあこの天気だからそんなに来るわけないか・・・
ここで待ち合わせしたE氏は前日の明るい内に来ていて車の中に家の布団を敷いて熟睡出来た様で羨ましい。車にスペースがあればシュラフなどより寝心地が良いのは確かで合理的な考えかもしれない。

日暮沢小屋前にて・マサヒさん撮影
朝から大雨の中を雨具、ザックカバーという恰好で登り始める。最初は沢沿いの道で虻が一人当たり数十匹とまとわりついて鬱陶しい。虫除けスプレーなどは全くの気休めでしかない(-_-)
2002年夏の飯豊連峰で入山して数分で刺されたのである程度の覚悟はしていたが・・・
日暮沢から30分ほどは沢沿いの道を水平に歩く。雨に濡れるブナ林もなかなか良い感じだ。

ハナヌキ峰への取り付きの尾根から急な登りが始まり、台風の強風が吹き付ける様になる。
晴れていたら暑くて大変だったかもしれないが雨と風で丁度いい涼しさだ(^^;)

ハナヌキ峰はブナを主体とした樹林帯で展望はほとんどない。時折木の間越しに見える古寺山はまだまだ高い。古寺鉱泉からの道と合流すると何人かの登山者が登ってきた。日暮沢からは我々だけなので古寺鉱泉からの方が人気があるらしい。古寺山への登りの途中にある三沢清水と言う水場は手入れが行き届いていて水量も豊富でありがたかった。
古寺山も近くなると木々の背も低くなり早くも森林限界が近い事を思わせる。まだ標高1500mなのにさすが東北だ。しかしこの天気では何も見えず、ただ風雨から守ってくれる森がないので寒いだけだ(T_T)
古寺山の山頂には9:38着。地図のコースタイムより速い。そりゃそうだろう。こんな天気ではカメラもずっとザックの中で道草もいつもよりかなり少ないのだ。古寺山は晴れていれば朝日連峰のパノラマが見えるはずらしい(T_T)


←写真では皆さん笑顔だが半分ヤケ?(^^;)

小朝日岳(マサヒさん撮影)(熊越にて)
古寺山の次のピークは小朝日岳だがこんな天気なのであっさり山頂は諦め巻き道を行くことにした。

巻道を越えた熊越と言う所に出ると南面がすっぱりと切れ落ちている。小朝日岳も北面とはかなり違う表情で冬の豪雪に磨かれた様な深いV字谷が壮絶だ。→

黒倉沢(E氏撮影)
珍しいナメクジがいてカモリンさんが盛んにシャッターを押している(^^;) 横に大きさが分かるように小箱のサンプルを置いてなかなか本格的。カモリンさんはこの手の生物のネタで何とテレビにも出演しているのだ。

熊越から先は平坦なハイマツ帯の尾根になり歩きやすいが強風で休むと寒いのでどんどん先を急ぐ。地図にはヒメサユリの表示があるが全て実になっていた。少しは咲き残りがあるかな?と期待していたが見られなくて残念。二年前の飯豊では残っていたが・・・
ヒメサユリの群生地を過ぎると銀玉水という立派な水場がある。この日は小屋に入ったらもう出る気がしないので十分水を補給する。
ここから大朝日小屋まではすぐのはずだが霧で視界が悪いので先が見えず思ったほど速く着かなかった。
水場から急登が始まり驚くほど整備された階段を進むと平らになり小さな祠があった。朝日連峰は北の月山、南の飯豊と違い山岳宗教とは無縁だと思っていたが小規模なものはある様だ。
大朝日岳山頂避難小屋12:19着。最近建て替えられた様子で清潔な感じである。

天気が悪くすることもないので昨夜の寝不足を解消すべく昼寝を決め込む。16:00には気象通報があるので地上天気図を書いてみるが熱帯低気圧が真上にあって天気の悪さにも納得。動きも遅いので明日にはどうなるか不安であった。
続く→